先日、次回のミシュランでの掲載にあたって、調査員の方がクルティーヌに見えた際に、来年からのミシュラン・ビブグルマンでの掲載を辞退することを伝えました。
さて、「なぜ?」「勿体無い!」と、いまご覧くださってる皆様のほとんどが感じていると思いますが、ちょっとその経緯を。
ご存知の通り、ビブグルマンを得るにはきちんとしたレストランの条件が存在し、その条件に適応しているレストランになって初めて調査員が調査に来ます。
そして、それはミシュランの星を得るためのレストラン条件というものも存在することを意味しています。実は、その条件の中で、ビブグルマンを持ちながらあわよくば星を狙う、なんて都合よくはできていないようなのです。
ですので、今回は星を狙える条件をまず満たし、その土俵に上がるためにビブグルマンの条件から外れることを伝えたのでした。
ですので、次回のミシュランからは、もし載るとしたら、それは、クルティーヌに星が付いたときとなります。
辞退したはいいものの、さぁ、緊張してきました。抜き打ちの調査員はいつ来店するかわかりません。その調査のためにレストランを開いているわけではないと、星を返上してしまうグランシェフもおられるほどです。そのストレスは想像以上なのでしょうね。
ということで、来年のミシュランにはクルティーヌは載っていないと思いますが、それは、より上を目指してのことです。
今まで以上に気持ちを入れて、料理、ワイン、そしてレストランとしてのクオリティを高めてゆきますので、皆様、変わらぬご愛顧と応援のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
ラ・メゾン・クルティーヌ
善塔一幸